肩こりは、不定愁訴のなかでもっとも多くみられるもので、とくに女性に多くみられます(男性には腰痛が多い)。 いろいろな理由から(とくにあごの側方的なずれ=咬合異常や異常習癖)生じたあごのずれのために首や肩の周囲の筋肉に異常緊張が起き、痛みをと もないます。 このような筋肉の異常緊張は肩だけでなく、多くは背中や腰にも及びます。 肩こりを訴える患者さんの腰を触診すると、患者さんは自覚していないにもかかわらず、腰の筋肉の硬直があることが極めて多くみられます。 わずかのあごのずれによっても症状が出現するようです。 これはあとで記述するMPAによる治療中に経験することです。 このことは、あごの位置が首や肩と位置的に接近していることにより、あごのずれが極めて鋭敏に反映されるからであると考えます。このことは首すじのこりにもいえることです。いろいろ不定愁訴の出現している部位とあごとの距離が影響すると考えられます。 |