医療法人宏心会 横田歯科医院

ブログ

湿気だけじゃない!梅雨に悪化する“お口のトラブル”とは?

2025.06.27

1. 梅雨になると歯が痛くなる?その理由とは

梅雨に入り、天候が悪いと「歯がしみる」「噛むと違和感がある」と感じたことはありませんか?
実は、梅雨時の気圧や湿度の変化、生活環境の乱れが、お口の中のトラブルを引き起こす一因になることがあります。
この時期に歯や歯ぐきの不調を訴える方は少なくありません。

2. 梅雨に悪化しやすい3つのお口のトラブル

気圧変化による歯の神経の刺激

気圧が下がると、体内の組織に微妙な影響を及ぼします。歯の内部には神経や血管が通っており、気圧の変化によってわずかに膨張したり圧迫されたりすることで、歯の痛みを感じることがあります。

特に、以前治療した歯や、虫歯が進行中の歯では、この影響が出やすい傾向にあります。「治療済みの歯がズキッとする」と感じた場合は、早めのチェックが安心です。

湿度と生活環境の変化による口腔リスクの増加

梅雨は外気の湿度が高くなる季節ですが、それ自体が口腔内の細菌に直接影響するわけではありません。
ただし、エアコンによる乾燥やマスクの影響で、無意識に口呼吸になりやすく、唾液の分泌が減り、口の中の自浄作用が弱まる傾向があります。

唾液には、虫歯や歯周病の原因となる口腔内細菌を洗い流す重要な働きがあります。分泌が減ることで、口腔内細菌が増殖しやすくなり、歯ぐきの腫れや出血・口臭などの症状が出やすくなります。

また、梅雨は気分が落ち込みやすく、歯みがきの習慣も乱れがちです。日常のセルフケアが乱れやすいこの時期こそ、意識的なケアが必要です。

自律神経の乱れと食いしばり・顎の不調

天気の変化が激しい梅雨時は、体調をコントロールする自律神経にも影響を与えやすい季節です。
その結果、無意識のうちに食いしばりや歯ぎしりをしてしまう方が増える傾向にあります。

朝起きたときに顎が重い・だるい・口が開けづらいと感じたら、それは顎関節に負担がかかっているサインかもしれません。放置すると、顎関節症に進行する可能性もあるため注意が必要です。

 

3. 梅雨にやるべきお口のメインテナンスとは?

お口の不調は、初期段階では自覚症状がほとんどありません。だからこそ、定期検診が重要です。
当院では、口腔内をチェックし、早めに問題を発見・対処することで、大きなトラブルを防げるよう努めています。

歯ブラシだけでは落としきれない汚れも多くあります。特に、歯と歯の間や歯ぐきの境目にたまった汚れには、フロスや歯間ブラシの活用が効果的です。

また、唾液の分泌を促し、口腔内乾燥を防ぐためには、こまめな水分補給、よく噛んで食べること、唾液腺マッサージなどの対策が欠かせません。

 

4. 梅雨の時期に受けておきたい治療・ケア

PMTC(プロフェッショナル・メカニカル・トゥース・クリーニング)

当院では、専用機器を用いたPMTC(プロによる機械的歯面清掃)を実施しています。
バイオフィルムや歯石を徹底的に除去し、口腔内のリスクをコントロールすることができます。

ナイトガードの使用

歯ぎしりや食いしばりが気になる方には、就寝時に装着するナイトガード(マウスピース)をおすすめしています。
顎関節や歯へのダメージを軽減し、快適な睡眠や日中の不調予防にもつながります。

洗口液「ハビットプロ」の活用

毎日のセルフケアに洗口液を取り入れることで、より高い予防効果が期待できます。
当院では、歯科医院専売の洗口液「ハビットプロ」をご案内しています。ハビットプロには、虫歯や歯周病の原因となる細菌の増殖を抑え、口腔内をすみずみまで殺菌・洗浄する効果があります。
さらに、アルコールフリー処方のため、刺激が少なくお子さまやお口の敏感な方にも安心してご使用いただけます。
毎日の歯みがき後や就寝前に使用することで、口の中を清潔に保ち、歯ぐきの炎症や口臭の予防にもつながります。
細菌が繁殖しやすい梅雨の時期には、こうした補助的なケアを積極的に取り入れることが、トラブル予防につながります。

5. 梅雨の不調を「歯」から防ごう

梅雨の時期は、体調だけでなく、お口の中も不調が起きやすいシーズンです。
「いつもと違う」「なんとなく気になる」と感じたときこそ、歯科医院への受診のタイミングです。

鶴橋の歯医者 横田歯科医院では、予防・ケアを大切にしながら、患者さま一人ひとりの口腔環境に寄り添った診療を行っています。
気になる症状がある方は、悪化する前にお気軽にご相談ください。早めのケアが、長く健康なお口を保つ第一歩になります。

TOPへ戻る