医療法人宏心会 横田歯科医院

いびき・
睡眠時無呼吸症候群(SAS)

いびきや睡眠時無呼吸症候群を
歯医者で改善!?

いびきや睡眠時無呼吸症候群を歯医者で改善!?睡眠時無呼吸症候群(SAS=Sleep Apnea Syndrome)とは、睡眠時に呼吸が止まる病気です。
近年、その危険性が広く知られるようになり、病名を耳にしたことのある方も多いかと思います。日中に強い眠気を感じるだけでなく、睡眠中に酸欠状態に陥るために高血圧や糖尿病、心不全、脳梗塞などの疾患のリスクを伴います。睡眠時無呼吸症候群の多くは、気道が狭まるためにいびきを引き起こします。
呼吸が止まる病気といびき、どちらも歯科とは直接関係なさそうですが、舌を正しい位置に導き気道を確保するマウスピース(スリープスプリント)を使用することで、改善できることがあります。いびきや日中の強い眠気でお困りの方、内科などで睡眠時無呼吸症候群と診断されたけれど治療がうまくいかない方は、ぜひ一度当院にご相談ください。

ご家族やご自身でこのような
お悩みはありませんか?

いびきだけじゃない
睡眠時無呼吸症候群の症状

睡眠時無呼吸症候群の多くは、いびきを伴います。ただ、それ以外にもさまざまな症状が見られます。
以下の3つの場面で症状に当てはまる・指摘されたという場合には、睡眠時無呼吸症候群が疑われます。

寝ている時

  • 激しいいびきをかく
  • 無呼吸や低呼吸を指摘された
  • 無呼吸(静かな状態)といびきを繰り返す
  • 夜中に何度も目が覚める
  • むせて目が覚める
  • ひどい寝汗をかく
  • 息苦しさを感じる

起きた時

  • 頭が重い
  • たくさん寝たのに疲れが取れていない
  • 熟睡感がない
  • 喉や口が渇いている
  • 身体が重い感じがする
  • 寝起きが悪い

日中

  • 我慢するのが難しいほど強い眠気がある
  • 倦怠感がある
  • 集中力・注意力の低下
  • 常に疲れた感じがする
  • 仕事や勉強でのケアレスミスが増えた

睡眠時無呼吸症候群を
ほっておくと怖い

急性期リスク

  • 起床時の頭痛
  • 集中力や記憶力の低下
  • 頭重や倦怠感
  • 日中の居眠りや眠気
  • 活力の低下による生産性の低下
  • 集中力低下による交通事故や作業ミス など

慢性期のリスク

  • 高血圧
  • 糖尿病
  • 心不全
  • 心血管障害
  • 夜間突然死
  • 脳梗塞
  • 認知障害
  • 発達障害

睡眠中に何度も呼吸が止まるのが
睡眠時無呼吸症候群です

睡眠時無呼吸症候群(SAS)とは

睡眠中に何度も呼吸が止まるのが睡眠時無呼吸症候群です睡眠時無呼吸症候群は、睡眠中に何度も呼吸が止まり、日中の強い眠気を引き起こしたり、生活習慣病や直接命にかかわる合併症のリスクを高める病気です。
厳密には、10秒以上の呼吸の停止を「無呼吸」とし、この無呼吸が一晩の睡眠時間(7時間)あたりに30回以上、もしくは1時間あたりに5回以上ある状態を指します。

睡眠時に呼吸が止まる2大要因

睡眠時無呼吸症候群の原因は、大きく2つに分けられます。

喉や気道が塞がってしまう
【閉塞性睡眠時無呼吸(OSA)】タイプ

肥満および首・喉まわりの脂肪沈着、扁桃肥大、アデノイド肥大、口蓋垂(のどちんこ)や舌が大きいことなどによって、物理的に気道が狭められ、無呼吸になるタイプです。
睡眠時無呼吸症候群の原因として圧倒的に多いのが、この「閉塞性睡眠時無呼吸(OSA)」です。また、歯科医院でのマウスピースによる治療の対象となるのも、こちらです。

脳から呼吸指令で出ない
【中枢性睡眠時無呼吸(CSA)】タイプ

心不全や腎不全、脳梗塞・脳出血の後遺症、先天性の脳の奇形などによって、正しく呼吸をする指令が出ない・ことによって無呼吸になるタイプです。
はっきりとした原因が分からないケースも少なくありません。

いびき・睡眠時無呼吸症候群に
なりやすい人

肥満傾向の方

太っている人は、首・喉まわりの脂肪が多くなりがちです。気道が狭くなり、無呼吸に陥りやすくなります。
また肥満は扁桃、舌が肥大するリスク要因にもなると言われており、これらはどちらも気道の狭窄につながります。

顎が小さい、歯並びの乱れている方

顎が小さい人、歯並びが乱れている方は、舌を正しい位置に置くことが難しく、舌が後方へと下がり、気道を狭める原因となります。

加齢にともなう筋力低下や衰え

加齢に伴い、筋力は徐々に低下していきます。お口まわりの筋肉も例外ではなく、これによって舌が後方へと下がり、気道を狭めることがあります。

いびき・睡眠時無呼吸症候群の
検査・治療

検査

筋電計による睡眠中の歯ぎしり・食いしばりの検査を行います。
小型の筋電計を当院から貸出しますので、就寝時頬に貼って寝ていただきます。
後日持参していただき、解析・説明の流れとなります。

治療

保険適用のマウスピース
(スリープスプリント)
保険適用のマウスピース睡眠時無呼吸症候群の原因の1つに、肥満、顎の小ささ、歯並びの乱れ、加齢に伴う筋力低下などに関連し、睡眠中に舌を正しい位置で維持できない(後方に下がる等)ことが挙げられます。
歯科医院では、睡眠時無呼吸症候群の診断を受けた方に、マウスピースによって睡眠中の舌の位置を正し、気道の狭窄および無呼吸の防止を図る治療を行うことができます。マウスピースは、型取りをして患者様お一人お一人に合ったものを作製します。
マウスピースを装着することで、下顎を前方に位置させ、仰向けに寝ても下顎が後方に垂れない・舌が下がらないようにします。これによって気道を確保し、かつ鼻呼吸もしやすくなるという仕組みです。

※保険適用の場合は内科および耳鼻咽喉科の診療提供書が必要となります。

マウスピース
(スリープスプリント)を装着

正常な方
気道が開いており鼻からスムーズに呼吸が出来ています。

いびき症の方
肥満などの何らかの理由で舌が沈下して気道を塞ぎ、鼻から呼吸がしづらくなっています。

スリープスプリントを装着
スリープスプリントを入れると下顎が挙上され、舌も引き上げられます。
その結果、気道が広がり、いびきをかかなくなります。

自由診療のマウスピース
(Silensor SL )
自由診療のマウスピース横田歯科医院では、より快適で、より高い効果の期待できる、自由診療のマウスピースをご用意しております。
いびき・睡眠時無呼吸症候群の原因の1つに、下顎が後方に移動するということがあります。当院で導入している「Silensor SL」は、睡眠中の下顎を正しい位置に留めることで、呼吸を楽にし、いびき・睡眠時無呼吸症候群を改善します。
Silensor SLの特徴

水平的運動性能の向上
通常のマウスピースと異なり、上下のマウスピースを連結するS状のコネクタが設置されており、このコネクタ内をアンカーがスライドする構造になっています。これにより、顎の水平的運動が向上し、下顎が後方へと移動することを防ぎます。

快適性・耐久性に優れる
装着感が良く、快適性に優れます。またS状であることでコネクタにかかる力が軽減されますので、耐久性にも長けています。

オールインワンシステム
マウスピースやコネクタはもちろん、上下の顎の位置関係の記録なども揃っているオールインワンシステムです。

Silensor SLの機能性
Silensor SLの機能性❶上顎マウスピース
ハード&ソフトの二重構造シートから成るエルコロックプロ3.0mmを採用し、装着性・快適性を向上させています。

➋下顎マウスピース
エルコジュール3.0mm(ハードシート)を採用することで、下顎をしっかり保持し、かつ後方への移動を防ぎます。

❸接続パーツ
上下の装置は、3つのパーツによって接続されます。コネクタ・アンカーの着脱を簡単に行うことができます。

❹ダブルS状スロットコネクタ
新型のS状コネクタを採用することで、顎の水平的運動を維持しながら、コネクタにかかる負担を軽減します。

矯正治療

舌の位置は、歯並びと密接な関係にあります。
歯並びが悪い方は、舌が正しい位置に収まっていないことも多く、これが睡眠時無呼吸症候群の原因になっているケースが少なくありません。
矯正治療によって歯並びを改善しながら、舌を正しい位置に置くトレーニングを行うことで、睡眠時無呼吸症候群の症状の改善が期待できます。
マウスピースによる治療よりも時間はかかりますが、より根本的な治療と言えます。

 

妊娠中のいびき症状が
出やすくなることも!?

妊娠中のいびき症状妊娠中は、お腹の赤ちゃん、そしてお母様ご自身の身体にしっかりと栄養を補給するため、一般的に皮下脂肪が沈着しやすくなります。
そしてこれは喉・首回りも例外ではありません。そのため、妊娠をしてから気道が狭まって睡眠時無呼吸症候群になる、いびきをするようになる、ということがあります。とはいえ、妊娠中のダイエットは、激しい運動ができないことから困難です。また母体・胎児の健康のことを考えると、食事を抜くなどの無理なダイエットもできません。
こういったケースでも、マウスピースによる睡眠時無呼吸症候群・いびきの治療がおすすめできます。型取りをして作製したマウスピースを装着するだけの、ご負担の少ない治療です。妊娠をしてからいびきが出るようになった、熟睡感がなく日中に強烈な眠気を感じるという場合には、一度当院にご相談ください。

いびき・睡眠時無呼吸症候群の
治療の流れ

Step1ご相談

いびき・睡眠時無呼吸症候群でお悩みの方は、お気軽にご相談ください。
※なお、保険での睡眠時無呼吸症候群に対するマウスピース治療をご希望の場合は、内科や耳鼻咽喉科での診断書が必要となります。診断書なしで保険診療とすることはできませんのでご注意ください。ご不明の点がございましたら、お気軽にお問合せください。

Step2口腔内検査・
レントゲン検査

マウスピースを作製する前に、口腔内検査やレントゲン検査で虫歯や歯周病のチェックを行います。
重度の虫歯や歯周病がある場合には、その治療を先に行います。

Step3治療計画の立案・説明

ここまでの情報をもとに、治療計画を立案し、ご説明いたします。
ご同意いただけましたら、治療へと進みます。

Step4型取り

患者様お1人おひとりに合ったマウスピースを作製するため、型取りを行います。

Step5マウスピースの
お渡し・治療開始

完成したマウスピースを装着していただき、その場で調整し、お渡しとなります。
お持ち帰りいただき、その日の夜から装着が可能です。

Step6計画的調整・治療継続

1週間ほどマウスピースをご使用いただき、その使用感・効果を確認した上で、必要に応じて調整いたします。
その後も、治療を継続していきます。

Step7メインテナンス

定期的にご来院いただき、治療の効果を確認していきます。また必要に応じて、都度マウスピースの調整を行います。

歯医者での睡眠時無呼吸症候群の
よくあるご質問(Q&A)

治療開始まで、何回受診する必要がありますか?

1回目の受診で型取りまでを、2回目の受診でマウスピースのお渡しまでを行うため、基本はこの2回となります。なお、その1週間後に再度ご来院いただき、使用感・効果を確認します。またその後も、数カ月に1度程度はメインテナンスのためにご来院をお願いしています。 ※保険のマウスピースをご検討されている方は、内科・耳鼻咽喉科で睡眠時無呼吸症候群の診断書をもらってから当院を受診する方がスムーズに治療へと進めます。

保険のマウスピースと自費のマウスピース、どちらがいいですか?

装着性、快適性の面で、自費のマウスピースの方が優れていると言えます。 ただ、費用面が心配という方、マウスピースを装着した状態でちゃんと眠れるのか心配という方は、まずは保険のマウスピースで治療を受け、その後自費のマウスピースをご検討されるのがよいかと思います。

睡眠時無呼吸症候群の治療には、他にどのようなものがありますか?

代表的な治療法に、CPAP療法という治療があります。装置からマスクを介して空気を送り込み、睡眠中の気道を確保するという方法です。 また、アデノイド肥大、扁桃肥大などを原因とする場合には、その摘出のための手術を行うことがあります。 その他、肥満の人は、食事療法・運動療法を組み合わせた無理のないダイエットで減量することで気道の狭窄を改善することも大切です。

マウスピースのお手入れの方法を教えてください。

起床後は歯ブラシなどを使って流水で洗い、ホコリなどが付着しないようにケースで保管します。マウスピースは熱に強くありません。熱湯は使わないでください。 においが気になる方、水洗いでは洗浄力が気になるという方は、入れ歯用の洗浄剤を使ってください。

1人暮らしで、いびきがあるのか分かりません。確認する方法はありますか?

「いびきラボ」(Google Play・App Storeどちらもあり)というスマートフォンアプリがございますので、そちらで簡易的に確認することができます。 ただ、睡眠時無呼吸症候群は、必ずいびきを伴うものではありません。いびきはあくまで睡眠時無呼吸症候群の症状の1つであり、根本的な問題は睡眠中に無呼吸になっていることです。 内科・耳鼻咽喉科では検査装置を使った無呼吸の有無を判断する検査が受けられますので、受診されることをおすすめします。

TOPへ戻る