医療法人宏心会 横田歯科医院

顎関節症治療

顎が“カクカク”“ガクガク”
なる方は顎関節症かも!?

顎から「カクカク」「ガクガク」と音がする、痛みがある、大きく開けないといった症状でお悩みの方は、顎関節症を疑いましょう。
放置していることで、食事ができないほど痛みが強くなったり、肩こり・頭痛といった不定愁訴を引き起こしたり、顔貌の左右差が生じたりと、QOL(生活の質)を大きく低下させるほど悪化するケースも少なくありません。
顎関節症の治療は、内科や整形外科、神経内科、鍼灸院、整体院、カイロプラティックなどでも行われていますが、こういったところで改善が見られなかった方は、ぜひ一度横田歯科医院にご相談ください。

顎からこのような
音なっていませんか?

顎関節症の症状に、顎関節からの異音があります。その響き方・きこえ方はさまざまです。

このような症状がある方は顎関節症の可能性があります。

  • カクカク、ガクガク
  • カックン
  • コッキン
  • ジャリジャリ
  • ジョリジョリ
  • シャリシャリ
  • ガリガリ
  • バリバリ
  • バキバキ
  • バキッ

上記のような異音がある場合には、痛みがない場合にも、お早めに当院にご相談ください。

顎関節症の症状を
セルフチェックしてみましょう
  1. 噛み合わせが変わったような気がする
  2. 顎を動かしたときに痛い
  3. 何もしていなくても顎が痛い
  4. 口を開けたときに顎が左右にズレる
  5. 人差し指から薬指の3本分、口を開けない
  6. 顎の周辺(耳の前方、こめかみ、頬など)が痛い
  7. 硬いものを噛むときに顎が痛い
  8. 顎を動かしたときに異音がする

上記のような症状がございましたら、お早めに当院にご相談ください。

顎関節症を放置すると
身体にも影響する!?

顎関節症とは

顎関節症とは、顎関節や顎の筋肉(咀嚼筋)の痛み、顎関節からの異音、口を開きづらいといった症状を伴う障害です。
噛み合わせの乱れ、外傷、ストレスなど、さまざまな原因によって発症するものと考えられますが、原因を特定できないケースも珍しくありません。
顎まわりの症状に留まらず、全身の不定愁訴へと拡大することもあり、そういった状況に陥る前の早期の治療が大切になります。

顎の構造について

顎関節は、身体中にあるさまざまな関節と比べても特徴的な構造を持っています。
下顎の関節頭は上顎の関節窩にはまり込み、咀嚼の際には下顎の関節頭が上顎の関節結節を滑るようにして動きます。またこのとき関節円板という軟骨様組織が下顎関節頭を覆うことで、骨が擦り減らないようになっています。
しかし、何らかの原因によって上下の噛み合わせがズレると、外側翼突筋という筋肉が緊張・収縮します。そしてこの状態が続くことで、関節円板がズレたままもとに戻らなくなり、顎関節周辺の筋肉が障害され、顎関節症を発症するのです。

スマホやストレスが顎関節症の
原因!?男女比はあるの?

顎関節症の原因

顎関節症は、さまざまな原因が重なり合うことで発症すると考えられます。

  • 噛み合わせの乱れ
  • 外傷
  • ストレス
  • 歯ぎしり、食いしばり
  • 唇を噛む癖
  • 頬杖、うつぶせ寝
  • 猫背などの不良姿勢
  • 入れ歯、被せ物の不適合
  • 顎関節の酷使
  • 片側の顎で噛む癖
  • うつ、不安、睡眠障害

顎関節症とスマホとの関係

顎関節症の原因の1つに、不良姿勢が挙げられます。
代表的な不良姿勢が「猫背」ですが、スマホを使うときは多くの方がこの猫背になっています。
特に長時間の操作・動画視聴などを行うときは、猫背になりがちです。猫背になると、下顎が重力によって前方にズレるため、顎関節に不正な力がかかってしまうのです。
お仕事などでスマホを使用する方も多いでしょうが、その際には姿勢に気をつけ、できるだけ長時間の使用は避けるようにしましょう。

顎関節症は男性より女性に多い!?
ストレスも関係ある!?

統計上、顎関節症の男女比は女性の割合が男性の割合の数倍にものぼっています。
その原因として、女性の方が靭帯がやわらかい、そもそも顎関節が合っていないことが多い、女性ホルモンの影響があるといったこと指摘されていますが、はっきりとしたことは分かっていません。
また、ストレスも原因の1つになります。特に慢性的なストレスは、常に身体の筋肉に緊張を強いることから、顎関節症につながることが多いとされています。ストレスに関連し、歯ぎしり・食いしばりが見られるケースも少なくありません。

上下の歯を接触させてしまう癖
(TCH)と顎関節症との関係性

Tooth Contacting Habit
(上下歯列接触癖)とは?

Tooth Contacting Habit(TCH=上下歯列接触癖)とは、上下の歯を持続的に接触させてしまう癖のことを言います。
意外に思われるかもしれませんが、普段何もしてないとき、私たちの上下の歯は触れ合っておらず、1~3ミリ程度の距離を維持しています。
接触するのは、基本的に食事・会話のときに限定されます。こういった時間以外にも持続的に上下の歯を接触させてしまう、場合によっては1日のほとんどの時間を接触させてしまうのが、TCHです

なぜTCHは
発症するのでしょうか?

TCHは、急激に発症するのではなく、上下の歯を接触させる機会が多くなる・時間が長くなることで、徐々に発症するものと考えられます。
たとえば、緊張を強いられるような作業をするときなど、多くの方が上下の歯を接触させています。それ以外にも、スポーツ中に力を入れるとき、勉強や作業に集中しているときなども同様です。こういった機会・時間が増加することで、上下の歯を接触させている状態が当たり前になると、脳もこれを平常運転と考え、TCHの発症に至ると言われています。
以下のような場面で上下の歯を接触させていないか、チェックしてみてください。また接触させている場合には、意識して接触を避けるようにしましょう。心身をリラックスさせることも大切です。

  • 作業、勉強をしているとき
  • スポーツ中、力を出すとき
  • ゲームをしているとき
  • デスクワークをしているとき
  • スマホ、携帯を操作しているとき
  • 集中して考えごとをしているとき
  • 車などの運転をしているとき

TCHが引き起こす身体への影響

歯の障害
  • 歯の摩耗
  • 歯の欠け、破折
  • 知覚過敏
歯周病組織への障害
  • 歯肉炎
  • 歯周病
  • 歯茎の退縮
  • 顎の骨の吸収
顎関節への障害
  • 顎関節症の発症
  • 顎からの異音
  • 顎の痛み
  • 口を大きく開けない
全身への障害
  • 顔面痛
  • 頭痛
  • 肩こり、腰痛
  • 手足の痺れ
その他
  • 舌痛症
  • 倦怠感 など

咬合(噛み合わせ)の役割と
身体への影響

噛み合わせおよび咀嚼といった機能は、全身、また脳とも密接に関係しています。
歯科における噛み合わせや顎関節症の治療は、患者様の日々のQOLや心身の健康にも好影響をもたらします。

咬合(噛み合わせ)は
脳にも影響する!?

2012年9月に出版されたアメリカの神経科学専門誌「Neuro Molecular Medicine」に、岡山大学の研究論文が掲載されました。
ラットを使ったその実験によると、噛み合わせの不調和は、アルツハイマー病の原因となるアミロイドBを通常の3倍にまで増加させるというのです。また研究チームは、そのラットの噛み合わせを改善することで、アミロイドBの値を正常値まで減少させることに成功しました。
よく噛むことで脳が刺激されるということは一般に広く知られていますが、この研究によってより具体的に噛み合わせと脳の深い関係が示唆されたことになります。
現在、認知症の6割以上を、アルツハイマー型認知症が占めています。今後さらに高齢化が進む日本において、国民一人ひとりの健康・QOLを維持するには、噛み合わせの改善が重要な課題になると言えるでしょう。

当院の顎関節症の検査

顎関節症は、さまざまな原因が重なることで発症します。
その原因をできる限り絞り、特定するため、当院では以下のような治療を行っています。

アプライド・キネジオロジー
(筋肉運動応用機能)による検査

筋肉の反射を利用し、その反応を観察・分析します。

詳細はこちら

パノラマレントゲンの撮影
左右顎関節レントゲン撮影
顎模型作製

上下の噛み合わせ、歯の位置、歯並びの状態を確認します。

等身大写真(2枚)

横向き、正面と、必要な場合にのみ撮影いたします。

その他の検査
  • O-リングテストによる検査
  • 三軸バランス応用検査(身体の重心移動を調べる検査)
  • 咬合紙、ウェットティッシュ、ユーティリティーWAXによる検査
  • 金属アレルギー検査
  • 薬剤適応検査

 

アプライド・キネシオロジー
検査を実施

アプライド・キネシオロジーとは

アプライド・キネジオロジー(筋肉運動応用機能)とは、人の筋肉の反射を利用し、自然に発せられるボディランゲージを観察・分析する検査です。
患者様の筋肉の反射を利用することで、何が悪く、何をすれば改善できるのかを評価するための補助的な検査です。
アプライド・キネシオロジーは現在、欧米で広く応用されており、その分野は医科・歯科のみにとどまらず、心理学や教育学にまで及びます。日本でも少しずつではありますが、その認知度が高まってきています。

腕と口腔の関係とは

噛み合わせが正しい状態であると、水平に伸ばした腕に人がぶらさがっても腕が下がりません。反対に噛み合わせが合っていないと、人がぶらさがるまでもなく、下方向に力をかけると腕は簡単に下がってしまいます。
アプライド・キネシオロジーの検査では、こういった形での噛み合わせの重要性も体験していただけます。

当院の顎関節症の治療法と流れ

顎関節症の治療法とその流れをご紹介します。

Step1問診・カウンセリング

顎関節の痛みや異音、口の開きづらさ、そのほか全身の不定愁訴などがございましたら、詳しくおきかせください。

Step2治療計画の
ケースプレゼンテーション

アプライド・キネシオロジー検査、画像検査、顎模型の作製などの検査を行った上で、その結果に応じた治療計画を立案し、ご説明します。

Step3マウスピース
作製・調整

患者様お1人おひとりに合ったマウスピースを作製します。
そして、顎の動き方を確認しながら、マウスピースを調整します。

Step4噛み合わせ
(咬合)の調整

噛み合わせを調整していきます。

Step5補綴的処置

必要に応じて、補綴的な処置を行います。

Step6予後の検討

治療の効果を評価し、予後を検討します。

Step7メインテナンス

初めてご来院いただく方へ治療が終わってからも、定期的にメインテナンスにお越しください。
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