医療法人宏心会 横田歯科医院

銀歯(金属)にしたくない

奥歯でも銀歯にしたくない…
昔の銀歯が気になる

奥歯でも銀歯にしたくない昔の銀歯が気になる保険診療として虫歯治療を行う場合、銀歯(金属の被せ物)、あるいはCAD/CAM冠が使用されます。
ただ、白いCAD/CAM冠が保険で使用できるようになったのは最近のことであり、お口に入っている銀歯が気になるという方も少なくないかと思います。 保険が適用される銀歯は患者様の経済的ご負担を軽減しますが、デメリットも数多く存在します。そのため当院では、できる限り銀歯、および金属を含む修復物の使用を避けることをおすすめしています。 ではその銀歯のデメリットにはどのようなものがあるのか、詳しくご説明して参ります。
あなたのお口の銀歯は
金属アレルギーのリスクが高い
「アマルガム」かも!?

現在、銀歯に使用される金属として、パラジウム合金が一般的になっています。
しかし、1980年代頃までは「アマルガム」という安価な金属が歯科材料として普及していました。銀・スズ・亜鉛・水銀・銅から成るアマルガムは金属の中でも特に金属アレルギーのリスクが高く、欧米では早くからその危険性が指摘され、使用も禁止されています。
1980年代までに歯科金属を用いた治療を受けた方は、このアマルガムが使用されている可能性が高くなります。セラミックなどの金属アレルギーのリスクの低い材料への交換をおすすめします。

国内のアマルガムの使用状況

なお日本国内のアマルガムの現状としては、2016年より保険診療の材料から除外されているものの、使用禁止には至っていません。2016年以降に自費診療として使用されたということは考えにくいのですが、それ以前であれば保険診療として使用されている可能性があります。
気になる方は、一度当院にご相談ください。

当院が銀歯をおすすめしない理由

銀歯は、保険が適用され安価であるという利点を持ちますが、お口の健康、そして見た目のことを考えると、おすすめすることはできません。

金属アレルギーのリスクがある

アマルガムほどではないにせよ、パラジウム合金には金属アレルギーのリスクがあります。
長く唾液にさらされることで少しずつ金属が溶け出し、身体の中に蓄積され、金属アレルギーを発症することがあります。

プラークの付着性が高い

見た目はツルツルしていますが、金属はセラミックよりもプラークが付着しやすく、これによってお口の中の虫歯菌・歯周病菌の数が多くなってしまいます。
すると当然、虫歯・歯周病リスクが高くなります。

二次虫歯のリスクが高い

金属が溶け出すと、銀歯の形状にも変化が見られます。隙間・段差が増えることで汚れが溜まりやすくなり、虫歯のリスクが高くなります。

審美性に劣る

奥歯であっても、銀歯はやはり目立ってしまいます。お口元の見た目を気にされる方には、やはり銀歯はおすすめしません。

保険で奥歯を白く
治療するのは可能!?

銀歯を使わないからといって、必ず自費のセラミック治療が必要になるわけでありません。 保険の適用される治療で、歯を白くすることが可能です。

CR充填(コンポジットレジン充填)
CR充填(コンポジットレジン充填)歯を削ったところを、コンポジットレジン(歯科用プラスチック)で詰めていく修復方法です。
被せ物と変わらないくらいの大きさの修復も可能です。
ただし、使用しているのはあくまでコンポジットレジンですので、セラミックほどの耐久性、審美性は期待できません。またセラミックと比べると、着色も早くなります。
CAD/CAM冠
CAD/CAM冠セラミックとレジンを混合した材料のブロックから、CAD/CAMの技術で削り出した被せ物です。
コンポジットレジンより耐久性が高く、また白さも長持ちします。ただ、やはりどちらの点もセラミックには劣ります。
適度な摩耗性を持つため、噛み合う歯を傷つける心配がありません。

保険適用で奥歯を
白く治療できる条件

CAD/CAM冠は、中切歯(1番目の歯)から第二大臼歯(7番目の歯)まで使用が可能です。
ただし、以下のように、それぞれの条件を満たす必要があります。

中切歯・側切歯・犬歯・第一小臼歯・第二小臼歯(1・2・3・4・5番目の歯)をCAD/CAM冠にするには

特に条件なし

第一大臼歯(6番目の歯)をCAD/CAM冠にするには

第二大臼歯(7番目の歯)が4本とも残っている

※なお金属アレルギーの診断を受け診断書持参の方は、第一大臼歯・第二大臼歯ともに、金属アレルギー以外の条件なしでCAD/CAM冠を使用できます。

保険適用の白い歯のデメリット

  • セラミック、金属と比べると強度はやや劣ります。
  • セラミックと比べると着色が早くなります
  • セラミックと比べるとプラークは付着しやすくなります
  • 銀歯よりも保険点数が高くなります(値段が高くなります)
  • CAD/CAM冠の特性である「摩耗性」は、噛み合う歯を傷つけないというメリットがある反面、長期の使用によって噛み合わせの変化があるというデメリットにもなります

銀歯より保険治療より
セラミック治療が優秀!?

銀歯より保険治療よりセラミック治療が優秀!?銀歯のリスクをご説明し、その上でコンポジットレジンによる修復、CAD/CAM冠といった保険診療で白い歯を手に入れる方法をご紹介しました。
しかしやはり、健康面・審美面などを総合的に考えた場合、当院がよりおすすめしたいのが「セラミック治療」です。セラミックは、プラークの付着性の低さ、見た目の良さ、支台歯との適合の良さを考えると、現時点でもっとも優れた材料と言えるでしょう。 もちろん、自費診療となるため、費用は高額になります。ただ、丁寧なセルフケアと定期的なメインテナンスで適切に管理すれば、10年、15年と使用できる耐久性も兼ね備えているため、「治療費」として最初に必要になる金額は高くても、長期的なコストパフォーマンスを考えると、少なくとも“高すぎる治療”ではないことがお分かりいただけるかと思います。(銀歯の耐用年数は5~6年) 当院では、セラミックの修復物を少しでも長く快適にご使用いただくため、丁寧なメインテナンス・セルフケア指導を行っております。ぜひ、選択肢の1つとして、当院のセラミック治療をご検討ください。

銀歯にしたくない方の
よくあるご質問

銀歯にすると、虫歯が再発しやすいとききました。本当でしょうか?

セラミックやコンポジットレジン、CAD/CAM冠などと比べると、虫歯の再発リスクは高くなります。 金属にはプラークが付着しやすい性質があること、そして長く使ううちに金属の溶け出しがあることが主な理由です。金属が溶けだすと、修復物の形も変わってしまい、隙間・段差が増えます。これによって、さらにプラークが付着しやすくなるのです。 また、金属アレルギーの心配もあります。できる限り、非金属の材料での治療をおすすめします。

奥歯の金属の被せ物が何度も外れてしまいます。どうすればいいですか?

詰め物・被せ物の状態が良ければ、再接着が可能です。ただ、金属はセラミックと比べて経年劣化が進みやすいため、作り直しが必要になることも多くなります。 そういった面でも、成分の溶け出しがないセラミックは優れた材料と言えます。また、自費診療となるセラミック治療は、保険診療で使用されるものより強力なセメント(接着剤)を使用します。 被せ物が繰り返し外れる場合にも、セラミック治療をおすすめします。また、歯ぎしり・運動時などの食いしばりがある場合には、ナイトガードやスポーツマウスピースの使用もご検討ください。

奥歯の銀歯が目立ち、気になります。でも、セラミックは費用のことが心配です。

まず、費用面については、「〇〇円まで」とご予算を仰っていただければ、その中でもっともご満足いただける治療をご提案いたしますので、ご安心ください。また、その他料金体系についてご不明の点がございましたら、お気軽にお問合せください。 現在、保険の治療として使用できる「CAD/CAM冠」というものも登場しており、選択の幅は広がっています。 銀歯(金属の被せ物)、CAD/CAM冠、セラミッククラウンの比較表を掲載いたしますので、よろしければ参考になさってください。

銀歯 CAD/CAM冠 セラミッククラウン
保険・自費 保険 保険(一部条件あり) 自費
金属色 白色 透明感のある白色
プラークの付着性 付着しやすい 普通 付着しにくい
経年劣化 早い やや早い ほとんど劣化しない
金属アレルギーのリスク あり なし なし
着色 銀歯そのものの変色はないが周囲の歯・歯茎が黒ずむことがある 普通 透明感のある白さが長持ちする
耐衝撃性 高い 普通 やや高い
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